2012年02月29日

乳牛も子供を産んで、初めてお乳が出る

 こんばんわ。霧がすごい夜です、日中暖かくて夜になって冷え込んできたからでしょうか?
 なんだこのタイトル?と思う方もいるかもしれませんが、畜産農家以外の方は乳牛はいつでもお乳が出ると思っている人がかなり多いと思います。現に家に見学に来られる学校関係者の方でさえ、「お産しないとお乳でないんですか、そう言われればそうですね」なんていわれる方がたくさんいます。
 一般に乳牛(ホルスタイン種)は生後10か月ぐらいからはっきりした発情が来始めます。そうして、生後13〜15か月ぐらいで人工授精され、妊娠します。牛の妊娠期間は約285日ぐらいです。牛の場合、人工授精がほとんどで牛と牛が交尾をすることはまずありません。だから、普通の酪農家さんの所には成牛のオスはいないのです。牛の精液は細いストローに充てんされ、液体窒素の中で凍結保存されて流通しています。それを溶かして、人間が人工授精するのです。(後で、畜産農家さんのために発情のこと、妊娠のこと、分娩のこと、子牛の管理のことなどを書きたいと思っています。)
 生まれた子牛は最初の1週間程度親のお乳をのみますが、それ以後親のお乳は人間が飲み、子牛はミルクで大きくなります。言ってみれば、人間が子牛の飲み物を横取りしているのです。子牛が飲むためのものですから、牛乳は完全栄養食品などと言われるのです。最初の1週間ぐらいのお乳は、産まれてきた子牛にはとっても大事なものなのですが、人が飲むのには適していません。でも、お乳がいっぱい出るように改良されてきた乳牛ですから、子牛が飲みきれないぐらい出ます。だから、一部の地方では、そこにオスとかを混ぜて固まらせ、初乳豆腐などと言って食べているのです。(初乳豆腐を知らない酪農家さんもたくさんいると思いますが)
 分娩した親は、お乳を搾られながら次の妊娠をし、妊娠末期の2か月間ぐらいお乳を搾るのを休み、また分娩してお乳を搾られるのです。考えてみると過酷でしょう、だから乳牛は病気が多いのです。病気というか、管理ミスに近いことが多々あります。それに、遺伝的な改良が進みすぎて、管理技術が追い付いて行ってないことも、乳牛に病気が多い原因だと思います。
 牛が好きでこの仕事をしているのだから、あまり経済効果ばかりを考えた、牛飼いはしたくありませんが、仕事として考えると経済効果も大事で、難しいところです。でも、こだわりとして濃厚飼料をいっぱいやってお乳をいっぱい搾ることだけはしたくないと思っています、牛は本来草を食べる生き物で、お腹の中に常に草がいっぱいないと満足しません、草だけは常に食べたいだけ食べさせるようにしています。牛乳の風味を一番決めているのは、この草の種類と質と量なのですから。


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posted by tsunodamilk at 21:35| Comment(0) | 牛のこと

2012年02月28日

飼料会社の顧問獣医師さん

 こんばんわ。すっかり雪も締まり、春がそこまでっていう感じです。
 さて、今日の夕方京都の飼料会社の顧問をされている獣医師のかたと、餌の試験のこととTPPを踏まえた今後の畜産経営について打ち合わせをしました。すごいのはこの獣医さん80歳を過ぎているのですがまだまだ現役です。私より新しいことも知っているし、専門の牛の栄養学について語り始めたら奥が深いこと、ホントに感心します。若いときは、大手の乳業メーカーに勤め、臨床中心に農家指導をされていたのだそうですが、今でも直接大学の研究室に出向き、大学と共同研究などをされています。私の牧場の牛を使って数年前からこの獣医さんの会社と、大学(農工大、山形大)とで共同研究をするようになってからのお付き合いなのですが、年齢を全く感じさせない行動力にびっくりさせられっぱなしです。私も、牛の繁殖、特に受精卵が好きでその分野には相当のめり込んで仕事をしているつもりですが、この先生の年まで現役でいられる自信はありません。年で言ったら私の年の倍ですから。でも、この先生みたいな方と一緒に仕事をしていると、若い自分がもっとできることあるだろうと、いつもポジティブな気にさせられます。
 最近若い人に、「若いんだから、頑張らないと」なんていうようになりましたが、自分にももう一度そおいって頑張らなければ。でも、体力は年々落ちています・・・。


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posted by tsunodamilk at 21:45| Comment(0) | その他

2012年02月26日

昨日の続き

 こんばんわ。昨日は和牛の難産介助だったのですが陣痛が弱くて、多少時間はかかりましたが、無事に大きなオス子牛が生まれました。後で、分娩介助についても少し詳しく書きたいと思っています。
 きのう書きたかったことは、これだけ多くの人々に迷惑をかけ、今後さらにどれだけの被害が出るかわからない状態で、原発の再開ばかり急がれる社会っておかしいと思いませんか?それは日本は工業立国かもしれませんが、国民の安全な暮らしがあってこその経済だと思うのですが、その経済から今現在大きな恩恵を受けている政治家の方々や、大企業の経営陣の方々は、やはり他人の安全より今の経済の方が大事なのでしょうか?
 だとしたら、国民一人ひとりの力でこの国を変えていかなければいけないと思うのですが、どうすればいいのかは分かりません。一人の力でどうこうなる問題でないことだけは確かです。やっぱり東北人、いや日本人がおとなしすぎるのでしょうか?多少おかしいと思っても、黙って長いものに巻かれていたほうが正しいのでしょうか?そうではないと思うのですが、誰か核になるような人が出てきてくれないかとつくづく思います。そして、大きな市民運動みたいな形になっていけば少しは変わると思うのですが・・・・。

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posted by tsunodamilk at 21:30| Comment(0) | その他